【代表ブログ】「1日1回しか食べられない」南スーダン難民が人間として最低限の生活を送るために

ウガンダ北部最大の町グルから北西に向かって車で約2時間。紛争が続く南スーダンとの国境にほど近いウガンダ最北部に、コンフロントワールドの活動対象地であるパギリニヤ難民居住区はあります。

 

昨年7月に南スーダンの首都ジュバで起きた戦闘をきっかけに紛争が激化し、ウガンダ北部には現在に至るまで難民が急激に流入しているため、食糧援助が追い付いておらず、栄養失調に苦しむ子どもたちが多いと報告されています。

 

難民居住区の中には、PSNs(Persons with Special Needs/特別な補助を必要とする人たち)と呼ばれる難民たちが暮らしています。PSNsとは、紛争で両親を失い子どもだけになった家族や、夫を失った上に子ども5人以上を抱えている未亡人の女性など、より脆弱な立場に置かれている難民たちを指します。

 

難民居住区では、WFP(World Food Programme世界食糧計画)の委託を受けた国際NGO「ワールド・ビジョン」によって月に一回、主に豆などの食糧が配給されています。2016年1月以降3年の間は一人当たり12キロ/月が配給される計画ですが、その後は配給量は6キロに半減されることになっており、居住区に暮らす難民の男性は「一日に一回しか食事ができない家族もいる」と語っていました。

 

一方で、難民としての生活を強いられているとひと言で言っても、抱えているニーズや課題は様々です。そのため、配給された食糧を転売することで、それぞれが必要な物を手に入れられるよう生活費を稼ぐ難民もいます。

 

今年2月、紛争で両親を失い、子どもたちだけで暮らしている難民の家族から話を聞きました。次女であるグレイスさん(16歳)(仮名)は「食糧を転売することで得たお金は、すべて学費に消えてしまいます。母は2013年に死にました。父は今年7月に一緒にウガンダへと避難しましたが、その後に家財を取りに南スーダンに戻った時、銃で撃たれて殺されました。」と話していました。末っ子はまだ6歳。居住区での厳しい生活環境に置かれているにもかかわらず、彼女たちは近所に暮らしている子どもの面倒も見ています。

グレイスさん(写真中央)

 

現金支給のサポートは、5人家族のうち2人が、これまで1回だけ受けることができました。しかし、受け取った額は2人分を合わせてもわずかに8,000円。5人が難民居住区で安定した生活を送るためには、決して十分な額ではありません。家族の生活費を稼ぐために、18歳の長女は一人、南スーダンとの国境の町ニムレに出稼ぎに出ており、洗濯の仕事を続けています。「お姉ちゃんはたまにしか帰って来ない。」グレイスさんは悲しそうにつぶやいていました。

 

現在、国連機関などが中心となって、人間としての基本的ニーズ(衣・医・食・住)を満たすための緊急支援が行われていますが、多様なニーズや課題を抱えている難民ひとり一人に応じた、きめ細かなサポートを実施するのには難しい状況が続いています。したがって、ほとんどの難民は援助機関から配給される食糧や物資を居住区内にある市場で転売することで現金を手に入れ、それぞれが必要としている物資を購入するという状況に陥っているのです。

 

南スーダン難民の人たちが一日も早く「人間としての最低限の生活」を送ることができるように、コンフロントワールドは、現地できめ細かな支援活動を展開する国際NGOを通じて、緊急支援を実施します。

 

皆さまから頂いたご寄付は南スーダン難民に対する支援物資の購入費など、すべての金額が"直接支援"に充てられます。その時々の現場の状況に応じて、最も必要とされる支援に充てられます。どうぞご支援ご協力のほど、心よりお願い申し上げます。

 

 

文責:代表 原貫太